こんにちは。
年末に向けて大寒波が日本に近付く今日この頃。社会情勢もあり年末年始は家で過ごそうと思っている方も多いのでは?
PrimeVideoもNetflixも良いけれど、たまにはゆっくり小説を読んで、物語に触れてみるのはいかがでしょうか。
と言いつつも、ナミカワは「子どもの頃から本の虫でした!」「年間300冊小説を読みます!」なんてことはまったくなく、普段はビジネス書を読むことが多く、小説好きとしては年間で5冊前後しか読まない中級者。
しかし、だからこそオススメできる本があるのでは?と。
本を全く読まない初心者では無いし、めっちゃ色々な本を読んでる上級者でも無い僕だからこそ、誰が読んでも面白くて読みやすい小説を選べるはずだ!
と自分を信じ込ませ、偉そうに厳選に厳選を重ねて、ここ5年以内に読んだ小説の中から、「これは絶対に面白い!」という3冊に絞りました。
この3冊なら、誰が読んでも絶対に損はしません。折角のお正月。寝正月にせず、物語に触れてみませんか?
それでは早速紹介していきましょう!
便宜上ランキング形式にしていますが、小説の面白さは順位付けできるものではありませんので、気になったものを参考にして下されば幸いです。
中級小説好きがおすすめする誰が読んでも面白くて読みやすい小説3選
3位 medium 霊媒探偵城塚翡翠/相沢沙呼
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一言 | 「最後の最後の1歩手前まで、すべてが伏線」 |
ジャンル | ミステリー |
ページ数 | 386ページ |
発売日 | 2019年9月12日 |
出版社 | 講談社 |
獲得タイトル | ★第20回本格ミステリ大賞受賞 ★このミステリーがすごい! 1位 ★本格ミステリ・ベスト10 1位 ★SRの会ミステリベスト10 1位 ★2019年ベストブック の5冠獲得! |
数々のタイトルを受賞した話題作なので、今更僕がオススメしなくても良いような気もしますが、めっっっちゃおもろかったのでオススメさせてください。
推理作家として警察の捜査に協力し、難事件を解決してきた #香月史郎
霊媒として死者の言葉を伝えることができる美しい少女 #城塚翡翠
翡翠の助手兼お友達 #千和崎真
香月に協力を求める警視庁捜査一課の警部 #鐘場正和
若い女性を連続で殺害するも証拠を一切残さない狡猾なシリアルキラー #鶴丘文樹
霊媒の能力で香月の推理に協力する翡翠だが、彼女の能力によって得た情報には証拠がない。そのため香月は、事件の真相がわかった状態で、ゴールから論理と証拠をつなぎ合わせて推理を組み立てることで、事件を解決してきた。翡翠の超常的な能力で真実を知り、香月の推理作家としての論理的思考で“後付けで”犯人を追い詰めていった。2人でいくつか事件を解決したのち、翡翠は「妨げようのない死が、すぐそこまでこの身に近づいている」という確信めいた予感を口にするのだった。。
ミステリーなのであまり詳しくは書きませんが、最後、ほんとにめっちゃ面白いです(笑)
絶対最後まで読んで欲しい。
最初から最後まで全部が伏線。すごい。この痛快な読後感はなかなか味わえないと思います。
読後感がスッキリしたミステリーが読みたい!
という方に、というか、とにかく面白いので誰でも読んで欲しい。この感情を共有してください(笑)
オススメです!
2位 流浪の月/凪良ゆう
新品価格 |
一言 | 「ただ、2人の幸せを願わずにはいられない」 |
ジャンル | 人間関係 |
ページ数 | 320ページ |
発売日 | 2019年8月29日 |
出版社 | 東京創元社 |
獲得タイトル | ★2020年本屋大賞受賞 ★第41回(2020年)吉川英治文学新人賞候補作 |
こちらも「本屋大賞2020」で大賞を受賞されている超話題作なので、改めて僕が紹介する必要が無いくらい売れてる本なのですが、本屋大賞にハズレ無し。心底面白かったので、ぜひ読んでみて下さい。
控え目に言ってめちゃくちゃ面白かった。
タイトルからも、帯のコメントからも、どんな話か想像がつかなくて、先が気になって気になって、おもしろすぎて一気に読み切っちゃった。文句無しの傑作です。
愛ではない。
けれどそばにいたい。
新しい人間関係への旅立ちを描き、
実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
(本書帯より)
9歳で『家内更紗ちゃん誘拐事件』の被害女児となった #家内更紗
19歳の大学生『家内更紗ちゃん誘拐事件』の加害者で小児性愛者とされた #佐伯文
被害女児として保護されたことも、加害者として逮捕されたことも、彼らの個人情報がネットで拡散しデジタルタトゥーとしてその後の人生を歪めてしまうこともすべて事実だけど、事実と真実は違う。
それぞれ様々な葛藤と生きづらさを感じながらも15年という時が経ち、偶然更紗と文は再会する。
愛ではない。恋でもない。しかし、それでも2人は一緒にいることを選ぶ。
女児誘拐事件の加害者と被害者が一緒にいることは、世間一般の常識からすれば異常な光景だろう。そして、世間にはもちろん優しい人がたくさんいて、その人達の、紛れもない善意が更紗を助けようとしてくる。
しかし、「せっかくの善意を、わたしは捨てていく。そんなものでは、わたしはかけらも救われない。」
読めば読むほど、自分の想像力の乏しさに愕然としました。「相手の立場になって考える」「誰かの善意が誰かを傷付けることもある」言葉では簡単で、全部ではなくてもちょっとはわかった気になっていたこれらの感覚が、実はまったく足りていなかったということを教えられました。今はただ、主人公2人の幸せを願いたいだけなのです。
さすがの本屋大賞でした。
誰もにオススメしたい、傑作でした。
1位 僕は穴の空いた服を着て。/菅野彰
新品価格 |
一言 | 「希望の物語」 |
ジャンル | 人間関係 |
ページ数 | 222ページ |
発売日 | 2016年3月18日 |
出版社 | 河出書房新社 |
獲得タイトル | 特に無し |
3位2位と2019年に発売された最近の本が並びましたが、1位は2016年3月に発売された「僕は穴の空いた服を着て。」を選ばせて頂きました。
また、本屋大賞などさまざまなタイトルを獲得しているこれまでの2作品に比べて、本作はノンタイトル(たぶん)です。
正直、本屋さんで表紙とタイトルだけで買ったのでどんなものかなと思っていましたが、思いがけずとても良かったのです。すごい好きだった。
自分が9歳の時に自殺した父への思いに囚われたまま、今度は5歳上の姉が父に重なるような謎の死を遂げ、その真相を追っていく #八代幸也
父の自殺を経て、もし姉も自殺だったとしたら、“自分も何かあったときに自殺をしてしまうのではないか”。そんな不安がずっと拭えない主人公。
穴の空いた服を着ていると、あなたの服には穴が空いていると言われる。
穴の空いた服を着ていると、穴の空いた服を着ている者としてそれなりに扱われるのだろうと、ずっとそう思っていた。
(本書冒頭より)
繊細な筆致で、主人公と周囲の人々の細かい心情の変化を美しくストーリーにまとめ上げた、菅野さんの珠玉の一作です。
情の薄い人間だとは知っていた
という文章で始まるこの物語は、誰もが持っているであろう「服に空いた穴」との向き合い方を教えてくれる。
そもそも気にならない人もいるのかもしれない。ではそうでない人は、その穴を隠すのか、認めるのか、繕うのか。誰よりも自分が自分を信用できないとき、あなたならどうしますか?
#僕はこの物語に希望を感じた
という帯コメントは俳優の瀬戸康史さん。
今だからこそ読んで欲しい、希望の物語です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
気になる作品があれば、ぜひゆっくりと読書を楽しんでみてくださいね。
1位 僕は穴の空いた服を着て。/菅野彰
新品価格 |
2位 流浪の月/凪良ゆう
新品価格 |
3位 medium 霊媒探偵城塚翡翠/相沢沙呼
新品価格 |
ではでは☆