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田舎の実家にピザ窯を自作する話【後編】DIY

ピザ窯

前編はこちら → 田舎の実家にピザ窯を作る話【前編】

中編はこちら → 田舎の実家にピザ窯を作る話【中編】

と、いうわけで、今回は【後編】になります!

ピザ窯作り、思ったより時間かかる!笑

ちなみに今回は3日間分まとめてお送りします。3日かかったので。普通に笑

前回のおさらい

  • 土台の固定
  • 燃焼室完成!
  • 焼き床の1段目まで
  • アーチレンガのためのカマボコ木型

これらが前回の成果物。

ピザ窯自体はこんな状態。

ピザ窯

燃焼室と、焼き床の1段目まで。アーチ作成のためのカマボコ型ができている状態です。

ではさっそく続きの制作に入りましょう。

アーチ型の土台のため、外側に通常のレンガを積む

アーチを作るためにはピザ窯全体に厚みが足りないので、まずは周囲を通常のレンガで囲みます。

ピザ窯

やっぱりこれも、

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こんな感じで並べたいので、ディスクグラインダー登場!

(外側囲っちゃうなら耐火レンガずらして並べる必要無かったじゃんというツッコミは受け付けません。内側からは見えるもん!微妙に!)

ディスクグラインダー

レンガを半分にカットしていきます。もはや慣れたもの。

ピザ窯

さくっと必要数用意して、コンクリートで固めていきます。

コンクリートも通常のもので良かったのですが、まあ慣れ親しんだアサヒキャスターさんのほうが扱いやすいし、この後も使うのでアサヒキャスターさんを使用しました。

こちらも慣れたもの。あれよあれよと積んでいき、完成!

ピザ窯

灰色っ

致し方ないのです。そう、

焼ければ良いのです。(・∀・)

気を取り直して、ここからついにアーチ部分の製作に入ります!

レンガのすき間に入れる楔を作る

まずはアーチを作る際の、レンガとレンガの間に入れる“楔(くさび)”を作ります。

楔で作った隙間にキャスターを注ぎ、ある程度固まった段階で楔を抜いてそこにキャスターを詰めるという手順でアーチを形成していきます。

円周やら円の直径やら、久し振りに数学の時間のようなことをして、楔のサイズを決めて木材をカット!

楔,ピザ窯

グラインダーに続いてこちらも登場ジグソー

どうにかして簡単に大量の楔を作れないか考え、ホムセンのスタッフさんにも聞いてみましたが、結局ジグソーで切断するのが早いそう。

ちっちゃい。この作業めっちゃ時間かかりました。。100個以上作ったと思う。手がしびれたー…

大量に作った楔を間にはめ込んで、試しにレンガを積んでみたのがこちら↓

ピザ窯

それっぽい!

良い!めっちゃピザ窯っぽいぞ!これぞアーチ!

アーチ型を組む

急にテンションが上がり、かなり寒くて風も強かったのですが(最高気温12度とか…)、残りのレンガも一気に!

しかし、この作業も実はかなり地味で難しかったのです。一応計算して作ったはずなのですが、やはり少し誤差は出てしまって、レンガが浮いちゃったり、一番上のレンガが入らなかったり。

楔を押し込んだり引いたりすることで隙間の広さを調節して、全部のレンガがきれいにはまるまで微調整の繰り返し繰り返し…

悪戦苦闘の末できあがったのがこちら↓

ピザ窯 ピザ窯

ふおおおおおおおおおおお!!!

これぞアーチ!(2回目)

日が暮れちゃいました笑

しかし、すでにキャスターも溶かしているし、ここで終わるわけにはいかないのです!

アーチをアサヒキャスターで固定する

目地バックを使って、ゆるめのキャスターで隙間を埋めていきます!

ピザ窯

かなり日が暮れ始めていたので、時間との闘い。真っ暗になったら作業できません。

無我夢中で隙間を埋めてはスポンジワーク。途中から完全に素手でした笑

レンガが乾いていたので、ゆるめのキャスターもすぐに固くなっちゃったのですが、急いでいた僕らには好都合。どんどん楔を抜いてキャスターを詰めていきました。

2人の息が一番合ったのは全体を通してこのシーンだったかもしれない笑

できあがりがこちら↓

ピザ窯 ピザ窯

どやさあ!

真っ暗であちこちキャスターが詰め切れていない部分もありますが、それはまた今度埋めるとして、かなり上出来なのでは!

かなり達成感を持ちながら、この日の作業はこれにて終了-。

この日の成果物

  • アーチの土台である外側のレンガ積み
  • アーチを作るための楔
  • アーチ!

次回で完成するぞ!という意気込みで解散。

ピザ窯

おはようございます。

はい。2日目。(ピザ窯作り全体では4日目)

すでにかなり色濃く思われてると思いますが、ピザ窯作り、なかなか果てしないっす笑

これも美味しいピザを食べるため。がんばります!(^o^)

今日は、

・アーチの木型を抜いて、細かい穴を塞ぐ(内側も)

・アーチの前後を塞ぐ(完成!)

をやろうと思います。

前回の成果物の確認

ピザ窯

木型の下に噛ませてあるレンガを取り、前から後ろから木型を押します。

一瞬取れないかと焦りましたが、ちょっと強めに力を入れたらバコっと取れました。いえいっ!

ピザ窯

さてさてアーチの内側はどうかな?

ピザ窯

とりあえず崩れる心配は無さそう。

しかし、やっぱり内側まではキャスターが届いてないですね。

密閉性を確保するためにも隙間を埋める必要がありそう。

アーチのすき間を補強する

ピザ窯

隙間と言ってもかなり細かいので、目地バックでゆるめのキャスターを詰めていきます。

もちろんはたから見るとこんな感じ。

ピザ窯

なかなかの間抜け具合である。

しかもこの姿勢めっちゃきついのです。自家製の焼き床の強度に自信が無いのでなかなか体重もかけれず、上のほうなんか肩の可動域の限界突破必須なのです。

ピザ窯

だいぶ埋まりました。

アーチの後部を塞ぐ

次にアーチの前後を塞ぎたいと思いますが、とりあえず後ろ側に取りかかろうと思います。

ピザ窯 ピザ窯

試しに耐火レンガを並べてみた図。

今まではレンガの長さを半分にするなどのカットしかありませんでしたが、レンガを薄くするカットをする必要が出てきそうです。

ディスクグラインダー捌きの腕の見せ所!

ピザ窯

側面から刃を入れていきます!カーーーット!

ピザ窯

できたー!(良い写真w)

ピザ窯

後ろ側が埋まりました!

アーチの前面を塞ぐ

次は前面!

と思いましたが、ここで致命的な問題が。

前面はピザを入れる穴が必要なので、

 □□□
□□□□□←
□   □
□   □

こういう積み方をしなければいけませんが、矢印の段は支えが無いと、この形で固定することはできないのです。

つまり、左右に積み上げたレンガを1枚で橋渡しできるような大判の耐火レンガが必要なのです。しかし、いつもお世話になっているホームセンターバローさんには取り扱いが無く、付近の店舗もすべて確認しましたが、売っていない。。

とりあえず次回までに大判の耐火レンガを入手しておくと言うことで、今回は煙突の作成に入ることにしました。

煙突を作る

ピザ窯

アーチを積むときに、幅はレンガ2個分、長さはレンガ1個の半分の穴を開けておきました。ここから中の空気が出やすくなるよう(調整もしやすいように)、煙突を作ります。

ピザ窯

煙突もレンガで。2人仲良く試行錯誤。

ピザ窯

こんな感じで煙突も完成。(完成したとき暗すぎて写真撮れなかった笑)

ということで本日の作業終了!

この日の成果物

  • アーチの木型を抜いて、内側のすき間埋め
  • アーチの背面
  • 煙突

次回こそ!次回こそ完成だ!

ピザ窯

おはようございます。(既視感)

はい。3日目。(ピザ窯作り全体では5日目)

ピザ窯

買ってきましたよ。長辺50cm超えの大判耐火レンガ。

わざわざ関市のコメリまで車を走らせましたよ。遠い。重たい。

しかし!これでピザ窯を完成させられるのです!よし!やろう!

アーチ型の前面を塞ぐ

ピザ窯

レンガに線を引いて、ディスクグラインダーでカットします。

カットします。

カット、

できない!?

カットできないのです。

大判耐火レンガが硬すぎて、ディスクグラインダーの刃が入っていきません。

えーーーーーーーーどうしよう。

あの手この手でどうにかカットできないか試行錯誤しますが、どうしても切れません。(ただ必死で刃を押し込んだだけ)

さくっと完成するかと思いきやここでだいぶタイムロス。ほんとに1時間以上悪戦苦闘してたのです。

うーむ、石材屋にでも持って行くか。。と諦めかけたその時。現れたのです。

ピザ窯

父が。

父は颯爽と現れて状況を把握すると、一言。

「水をかければいい」

は?

ピザ窯

いやいやそんなまさか。どうしても切れなかった大判耐火レンガが水をかけながらカットするだけで切れるようになんて

なったーーーーーーーーーーーーー

父恐るべし。やはり亀の甲より年の功。

ありがとう父よ。父の日のプレゼント忘れててごめん。来年2個あげるよ。

ピザ窯

年の功で無事カットできた耐火レンガを使って、焼き床の入り口を橋渡しします。

ピザ窯

キターーーーーーーーーー\(^_^)/

あとはもう裏側と同じようにレンガを積めていくだけ♡

もはやおなじみの役割分担でせっせと耐火レンガとアサヒキャスターを積み上げます。

とうとう、やっとのことで、満を持して、ようやく、どうにかこうにか、

ピザ窯

完成しましたーーーーー☆

後日撮影した、コンクリートが固まったものがこちら↓

ピザ窯

んーーーーーー感無量ですね!

この日の成果物

  • 大判耐火レンガのカット(年の功)
  • 焼き床の入り口(アーチの前面)

これにて、ピザ窯完成!

ピザパーティの様子はまた記事にして紹介させて頂きます(^o^)♪

美味しいピザのアイデア、材料、お待ちしております~☆

ではでは♪

P.S.会計報告

ちなみに、今回のピザ窯作成にかかった総費用は、92,092円でした。

・アサヒキャスター(税込4,298円) × 8袋 = 34,384円

・耐火レンガ(税込218円) × 131個 = 28,558円

・コンクリートレンガ(税込52円) × 48個 = 2,496円

・コンクリートブロック(税込102円) × 22個 = 2,244円

・インスタントセメント(税込592円) × 2袋 = 1,184円

・コンクリート柵板(税込1,780円) × 4枚 = 7,120円

主にこんな感じ。あとは地味に、

・目地バック(税込328円) × 4袋 = 1,312円

・木材カット(1カット税込32円) × 27カット = 864円

がかかってます。木材カットは最初にバローカードを作れば無料になったので悔やまれるシーン。

参考までに。

ABOUT ME
namikawa motoyuki
大学時代に物流系コンサルティング会社でインターンを経験し、地元岐阜県の中小企業に就職。各務原市の銭湯恵みの湯で支配人を経験。入浴検定、温泉入浴指導員。実家(岐阜羽島)での自作ピザ窯ライフと小説が好き。