おふろ

この世で最も尊いことは、雇用を創り出すことだ。

みなさんこんばんは。新型コロナウイルスのせいで昨年から行きたくて行きたくて震えまくっていたハンガリー行きが全くもって遠のいてしまってさらに震えが止まらない今日この頃ですが、いかがお過ごしですか?

いや、温泉大国と言われるハンガリーに行って世界一の温泉を見てみたいというのと、お隣のチェコに行って世界一のビールを飲みまくりたいと思っていたのですが、きっと今年はもう行けないし、行っても帰って来れないだろうし、来年だってまた今回の新型コロナウイルスが再燃する可能性の方が高いし、もはや縁が無かったんじゃないか。ハンガリーさんに嫌われてるんじゃないか。行きたい行きたい言ってるけど世界地図見てもハンガリーがどこにあるのか分からないのがバレたのか。と国を擬人化し始めたのでとりあえず一旦考えるのはやめた。

先立つものはやはり必要

僕は今のところ旅行の予定を失っただけですが、今後、新型コロナウイルスによって働く場を失い、収入を失い、途方に暮れてしまう人がたくさん生まれると思います。それは、この世界に生きる多くの人間は働くことによる賃金としてのみお金を得ていて、人間が生きていく上で最低限必要なものは、やはりお金だからです。お金が無ければ食料も買えない、家賃も払えない、衣類も買えない。金の切れ目が縁の切れ目、いや、命の切れ目となってしまう人も多くいるでしょう(本当は全然そんなことは無いのですが)。

ここで大事なことは、金の切れ目が命の切れ目になってしまう人が、本当に少なからず、いや、多くいるであろうということです。「命より大事なものは無い!会社なんて学校なんて全部休んでしまえ!」というのは簡単ですが、今の日本に所得の補償を期待するのは難しいですよね。国からの補償はほとんど無いでしょう。そして、売上がどんどん減っていく中、従業員に給料を払い続けることができるほど余裕がある企業がどれほどあるでしょうか。つまり、会社を休めば新型コロナウイルスからは逃げられますが、結局お金を得られなくなって死んでしまう、ということが往々にしてあり得るのです。実際今回、多くの企業が倒産するでしょう。日本政府は難しい判断を迫られると思います。そもそもが負け戦の中で、いかにダメージを少なくできるかを選択しなければいけないのですから。

今回の新型コロナウイルスは、「雇用を守ること」の重要性を浮き彫りにしました。満員電車に揺られるサラリーマンにとっても、子育てと両立をがんばるOLにとっても、スーパーでレジ打ちをするパートの主婦さんにとっても、居酒屋やカフェでアルバイトをする大学生にとっても、等しく「働くこと」は、生活を守る上で大事なことです。

本当に尊いこと

働き方改革を推進していることも、従業員満足度が高いことも、福利厚生が手厚いことも、職場の人間関係が円満であることももちろんもちろん大切なコトですが、それより何よりこの世で最も尊いことは、雇用を創り出し、守ることだと僕は思うのです。5人で年商10億稼ぐことよりも、5人の従業員が1年後に30人になっていることの方が、とってもとっても尊いことだと。そういうことができるように、僕はなりたい。

ここからはちょっと蛇足ですが、似たような文脈で、最近はあまり聞かなくなりましたが、「ワークライフバランス」という言葉があります。働き方改革~とかそんな流れで言えば、とかく「いかに働く時間を減らしてプライベートを充実させるか」みたいな使われ方をしますが、正しくは「いかに仕事とプライベートとを両立することで相乗効果を生み出すか」を考えることが、ワークライフバランスの本質です。

  • 家族と良い関係を築いているからこそ心が充実し、仕事に対するモチベーションが上がる
  • プライベートな経験や学びを仕事に活かすことで効率化が進み、より時間的な余裕が生まれる

つまり、仕事とプライベートを分け、最適な比率を探し、そこに近づけるよう努力することは、ワークライフバランスを踏まえた行動とはいえません。社会を意識し、集団を意識し、個人を意識した上で、自分の大切なものをちゃんと大切にして、それぞれの幸せを追い求められるようなバランスと調和を、みんなが大事にしていきたいですね。

世界のどこでも、少しでも被害が少なくなるよう祈っております。ではでは。

ABOUT ME
namikawa motoyuki
大学時代に物流系コンサルティング会社でインターンを経験し、地元岐阜県の中小企業に就職。各務原市の銭湯恵みの湯で支配人を経験。入浴検定、温泉入浴指導員。実家(岐阜羽島)での自作ピザ窯ライフと小説が好き。