「温泉王に俺はなる」
そう言い続けて、スーパー銭湯で働いてきました。このブログのタイトルでもあります。
「温泉王って何だろう?」
正直、自分でもよく分かりません。とりあえず、「温浴コンサルティングで有名になる」ということを漠然と目指していたように思います。そんな中で、ふと「自分はどういうコンサルティングになりたいのだろう?」と、考える機会がありました。
お金を稼ぎたい?人の役に立ちたい?地域を盛り上げたい?人を育てたい?人と人を繋ぎたい?業界を盛り上げたい?
いまの僕が、24歳の僕が出した答えは、「社会にイイコトをしている業界や、そこで働く人たちの生活を豊かにしたい」でした。
1番イメージしやすいのは、福祉や介護の業界で、いわゆる「低賃金重労働」。社会に無くてはならない仕事だし、物凄く社会の為になることをしているのに、“やりがい”の一言でその他の不遇は全て無視されているという印象です。こういう現状をどうにかしたい、と思いました。できるか分からないし、どーやるかも分からないけど、そういう気持ちを僕は持っているな、ということを認識しました。
もちろん、温浴業界も、ここでいう「社会にイイコトをしている業界」に当たります。
人が生きていく上で必要不可欠か?と言われればそうでは無いけれど、入浴することそのものの良さや、銭湯が地域に与える影響、「風呂」というものの文化的な価値等を総合的に見れば、少なくともこのまま衰退して良い業界ではないし、むしろ世界に誇るべきで、そこで働く人もイキイキと働くべきだと思うんです。
じゃあどうすれば良いのか?
結局、企業として存続・繁栄していく為には、利益を上げる以外に道は無いと思います。社会的価値と高利益率を両立させることが、僕の目指すコンサルティングの大前提なんだなと。
でも、これは本当に容易ではない。言うは易く行うは難しである。
少し話は変わりますが、うちの会社は「HOT JAPAN プロジェクト」のフロフェッショナルに名を連ねています。


「日本のお風呂文化のユネスコ無形文化遺産登録を目指して」というものですが、この方々の考えに、僕も概ね賛成です。日本式の風呂が世界遺産だなんて超興奮します。
しかし、ここで僕がちょっとだけ思ったのは、
「“世界遺産”とか、神社とかお寺みたいだなあ。」
ということ。(あ、これは全然まったく並河の主観的な感想なので、HOT JAPANプロジェクトさんがこういうことを目指しているというわけでは決してありません。)
みんなで手を取り合って「後世に残すのだ!」とか言って税金使って修繕したり、維持するために定期的にメンテナンスを行ったり、スタッフの人件費を補填したり。
もし仮にこうなってしまったら、銭湯はもはや文化では無く“文化財”だな、と思うのです。
銭湯は文化財なのだろうか?
話を戻しますが、僕はこれまでずっと、どうすれば売上を上げることができるのか?(利益率を上げられるのか?)を考えてきました。うまくいくこともあれば、その逆もありました。まだまだ新米な僕ですが、色々と経験させて頂きました。
まだ1年半ちょっとしか働いてない僕が言うのもなんですが、「風呂は、銭湯は、決して“文化財”なんかじゃない。もっともっと盛り上がる可能性があるし、もっともっと利益を出せるはずだ。」と思いました。
これからも温泉王を目指すことに変わりはありません。でも、その為に、一度先ばかりを見るのはお休みして、目の前のことに集中しようと思います。
風呂屋で働く人はこんなにも楽しそうに、こんなにも工夫をこらして、こんなにも力を合わせて、こんなにも色々なことをして、こんなにも利益を出せるんだ、ということを証明していきます。
そんな僕がイベントリーダーとして進めているのが、(ここからは宣伝(笑))
11月21日(土)~26(木)までに恵みの湯で行われる「風呂フェス」というイベント。
特設サイトはこちら。
決して大きな施設ではないし、最新の設備が整っているわけでも無い。ところどころ古さはにじみ出ているし、めちゃくちゃ安い訳でも無い。(あんまり言うと社長に怒られそうだな)
それでも、考えて、工夫して、努力して、努力して。お客さんに喜んで貰えるように。
期間中にお店に来て貰えれば、そんな我々の“想い”を、感じて貰えるのではないかと思います。(もうめっちゃ宣伝)
期間中、並河は基本的にお店にいます。ぜひぜひ、僕に会いに来て下さいね♪