こんにちは。
入浴検定を取得し、温泉入浴指導員の資格を持ち、スパ銭支配人をしているという、お風呂を愛し、お風呂に愛された男、ナミカワです。
前回に引き続きお風呂の話題を。今日はダイエットに効くたった1つの入浴法を解説します。(需要あるのかは不明)

そもそも、日本人は痩せている
話の本筋とはズレますが、日本人(特に女性)は体型を気にしすぎているところもあると思います。日本は世界でも、肥満率が低い国の一つです。それでもラ○ザップなどのダイエット産業がぶいぶい言わせているのは、日本人の痩せ形崇拝が非常に強いからですね。もちろん、健康的に痩せることはメンタルも前向きにしてくれますのでとても良いことなのですが、TVに出ているようなモデルさんなどの体型は、かなり「痩せすぎ」に分類される体型だと思いますので、あくまで健康的に、活力あふれる毎日のために無理のないダイエットをおすすめします。その点、今日おすすめする「お風呂ダイエット」はまったく無理のない方法ですので、ぜひ生活に取り入れてみて下さい。もちろん言うまでも無いですが、野菜中心の食事と適度な運動が、健康的なダイエットには最も効果的です。
ダイエットに効くたった1つの入浴法とは?
結論から言います。
■ダイエットに効くたった1つの入浴法
夕食後に30分~1時間くらいの間隔を空けて、40℃前後のぬるめのお湯に、10~15分くらいかけてゆっくり浸かること
※入浴時間に関してはご自身の体調と相談して無理のない時間で。長風呂過ぎても体力を使ってしまいます。
これだけです。具体的に解説していきます。
「太る」ってどういうこと?
太る(肥満)とは
そもそも「太る(肥満)」とは、体脂肪率が高すぎる状態を指します。この過剰な体脂肪を燃やすことを「ダイエット」と呼びます。体脂肪=中性脂肪です。お腹のだるだるな中性脂肪、燃やしたいですよねー。男ならシックスパックのムキムキボディ、女性ならすっきりクビレのすらっとボディに憧れてしまうのは人類共通のサガ。
中性脂肪はどうやって増える?
実は、「中性脂肪を作れ-!蓄えろ-!」という命令を出すシステムは、人の身体の中には1つしかありません。膵臓から分泌される「インスリン」によるものです。つまり、インスリンのシステムを理解すれば、人間の「太る」というシステムを理解できるということなのです。
血液の中の糖の量を表す「血糖値」が上がるとインスリンが分泌されて、いずれ飢えたとき(現代社会でそんなことはめったに無いが…)に備えて「蓄えろ!」という命令がされます。すると体内の脂肪細胞に糖が吸収され、中性脂肪が作り出されます。
■インスリンによる「太る」メカニズム
血糖値上昇→インスリン分泌→糖が脂肪細胞に吸収される→中性脂肪爆誕
このメカニズムが解明されたことが、最近「糖質制限ダイエット」が流行している要因ですね。中性脂肪が作り出されるスタートである血糖値上昇の原因である糖質をできるだけ摂取しないという考え方です。
こう言うと「よし、もう糖質は摂取しない!」「1に我慢に2に我慢、34が無くて5も我慢!」て感じでダイエットを始めようとする人もいると思いますが、某トクホ飲料のCMでも言っているとおり、おいしいものは脂肪と糖でできているんです。糖質を取らない生活をするくらいなら、太っていたほうがマシです!(個人の見解)
というか、ちゃんと糖質制限しようと思うと本当にしんどいんです。誰かトレーナーについてもらって管理してもらわないと絶対に続きません。ご飯もパンも麺類も全部ダメとか意味分かりません。
インスリンの機能
インスリンによる太るメカニズムを考えると「糖質ダメじゃん!」となりますよね。しかし、基本的にインスリンは体内の血糖値が一定に保たれるように常に分泌されているのですが、それがそのまま全部中性脂肪爆誕につながるのかというとそうではありません。食事によって摂取された糖が消化・吸収されて急激に上昇した血糖値に対して「追加で」大量に分泌されたとき、中性脂肪が作り出されます。
つまり、糖質を摂取することがダメなのではなく、糖質が消化・吸収されて血糖値が急上昇することがダメなのです。
そこで登場するのが、お風呂deダイエットです。
糖質の消化・吸収を抑える入浴法
上述のとおり、そもそも糖質を摂取することを制限するのはとてもツライので僕はおすすめしません。糖質を摂取することを防ぐのでは無く、インスリンの分泌を促す「血糖値の急上昇」を抑えるため、糖質が消化・吸収されることを防ぐことを考えてみましょう。
注目するのはインスリン分泌のタイミングと、お風呂に浸かることによる効果です。
- インスリンは食事を終えた30分後くらいから多く分泌されはじめる。
- お風呂に入ると体表に血液が集まるので、内臓の消化・吸収機能が落ちる。
この2つのポイントを合わせると、インスリンが分泌されるタイミングでお風呂に入って内蔵の消化・吸収機能を落とすことができれば、糖の吸収(血糖値の上昇)をおだやかにし、中性脂肪の生成を抑えることができそうです。つまり、インスリンによる太るメカニズムに入浴が加わることで、以下のように変化します。
■インスリンによる「太る」メカニズム
血糖値上昇→インスリン分泌→糖が脂肪細胞に吸収される→中性脂肪爆誕
↓
■お風呂deダイエット
入浴によって内臓の消化・吸収機能減退→糖の吸収おだやかに→血糖値の上昇小さく→インスリン分泌量を抑制→糖が脂肪細胞に吸収される量も抑制→中性脂肪の生成も抑制→ダイエット
この考え方には、以下の注意点に気をつける必要があります。
- 食事直後の入浴は絶対に厳禁。消化器官を痛めるだけでなく、自律神経の作用で眠気が促され、死亡事故のリスクが高まります。
- 42℃以上の熱いお風呂だと交感神経優位になり、カラダが活動的な状態になってしまうため、入浴後のスムーズな入眠への妨げになるかもしれません。
入浴中の事故を防ぎつつ、食事→入浴→睡眠というナイトルーティンをスムーズに行う必要があります。これらをまとめると、ダイエットに効く入浴法はたった1つしかありません。
■ダイエットに効くたった1つの入浴法
夕食後に30分~1時間くらいの間隔を空けて、40℃前後のぬるめのお湯に、10~15分くらいかけてゆっくり浸かること
※入浴時間に関してはご自身の体調と相談して無理のない時間で。長風呂過ぎても体力を使ってしまいます。
まとめ
もちろん最初にお伝えしたとおり、野菜中心の食事と適度な運動が、健康的なダイエットには最も効果的です。
しかし、どうせ毎日お風呂に入る(シャワーでも血流は上がるので多少の効果は期待できる)なら、今回ご紹介した「お風呂ダイエット」はまったく無理のない方法ですので、やらなきゃ損です。
- 「太る」とは、インスリンの分泌によって中性脂肪が作り出されること。
- 血糖値の急上昇によるインスリンの追加分泌を抑えることが重要。
- ポイントは2つある。
- インスリンは食事を終えた30分後くらいから多く分泌されはじめる。
- お風呂に入ると体表に血液が集まるので、内臓の消化・吸収機能が落ちる。
■ダイエットに効くたった1つの入浴法
夕食後に30分~1時間くらいの間隔を空けて、40℃前後のぬるめのお湯に、10~15分くらいかけてゆっくり浸かること
※入浴時間に関してはご自身の体調と相談して無理のない時間で。長風呂過ぎても体力を使ってしまいます。
「夕飯食べてから2時間後にお風呂入るわ」というそこのあなた!
もうインスリン分泌されまくって中性脂肪爆誕しまくったあとですわ!
、、、運動しよ。
みなさんの快適なダイエットライフを応援します。ではでは☆